まみちゃんバンドの結成のいきさつを教えてください。

まみちゃん(以下M):95年だったと思いますが、サラヴァとCD録音の契約をした直後、レーベルが『ポポコローナイト』というのを主催し、それに出るように言われ、バンドなど一度もしたことなかったのだけれど、これは何かでっかい音でやってみたいものだ、と思い立ち、そのころ通 っていたジャズ学校の友達に声をかけ、知り合ったばっかりのえみこちゃんを誘い、またまた友達のチェロを弾く男の子を引っ張って、プロデューサーでもあったじゅんこちゃんも連れて来て、さぁ、でっかい音をだしてみようと始めました。
最初のスタジオでの練習で「なんてでっかい音ってカッコイイんだろう」と感動したのを今でも強烈に思い出します。
その「ポポコローナイト」のライヴは何と5分間で3曲やって終わりというもので、それでもでっかい音だったのでお客さんも喜んで、中には「ガロンドランク」または「バースデーパーティー」みたいだったと言ってくれる人がいて、私は大いに満足しました。それから時を重ね、コントラバスのアンヌをメトロで歌っているところを発見し、ギターのオリビエを私のエンジニアのパトリックから紹介され、二枚目のディスクに参加してくれたアンドリューを誘惑し(えみこちゃんに最終的に没収されましたが)、前から知っていたギターのめちゃくちゃびきの名人ミカを入れて、でっかい音でもよりよいミュージックを目指して楽しんでいます。

まみちゃんから見たバンドのメンバーについて教えてください。

M:ドラムスのえみこちゃんはとても優しいママ。おいしいごはん。ツアーの時はお弁当を作ってくれる。でも舞台ではカッコイイパンクママに変身してみんなをノックアウトする。
コントラバスのアンヌは泣いたり、笑ったり、とても気性が激しく、いつもすごく自分に正直。そしてすごーくナイーヴで、思いやりのあるお花のような人。
ギターのオリビエはバンドでもめごとがあるとまん中に入ってなごめてくれる人。とてもひょうきんものでまじめな顔してみんなを大笑いさせてくれる、しっかりしているようにみえるが、実は大ぼけなので要注意人物。
サンプル、オルガンのアンドリューはすごーくナイーブでロマンチストである反動か、突然爆弾発言を引き起こす、危険人物。ライブでは私は何度も本気で心臓がボコっと飛び出たことがある。
ギターのミカはメンバーの中では一番若いけど、一番年寄りのような振るまい。小学校の教室の隅っこの方に座って落書きしているような人。ライブでは飛んだり跳ねたりする事に夢中で。アンプに電気がついていなくってもの全然大丈夫。

まみちゃんバンドのライヴはどんなライヴですか?
M:とてもカラフル。色も音もメンバーも、すべてが色とりどりでワクワクする感じ。時にはこわーく、時にはさびしー。そして、またおっもしろーく。全てのエモーションを味わえるライヴ。お客さんもそれに順応して、時には「ウォー!」、時には胸に手を当ててゆーらゆーら。
一度70才くらいのおばあちゃん軍団を踊りまくらせたことがある。
今後の活動はどんなことを予定していますか?
M:ついにMAMI CHAN BANDとしての初CDを発売できることになり、メンバーもやる気まんまんの今日このごろ。やはりバンドとしてはよりパワフルにライヴ活動を行ってファンをもっともっと増やしたいな。できるだけ多くの人がライブが終わって「あー、おもしろかった」と言ってくれたら嬉しいな。
個人としては、ソロアルバムの制作に入りたいところ。今回は、たくさん夢のような歌を入れたのんびりとしたものを作っています。

 

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